サッカーを始めるとき、最初に必要になる道具のひとつがサッカーシューズです。どんなに練習を重ねても、足に合っていないシューズでは思うように力を発揮できず、フォームの乱れやケガにつながることもあります。そのため、プレー環境や成長段階に合わせたシューズ選びがとても大切です。
しかし、売り場にはスパイクやトレーニングシューズ、フットサル用などさまざまな種類が並び、どれを選べばいいのか迷う方も多いでしょう。素材やソールの形状、フィット感などによって性能が変わるため、特徴を理解して選ぶ必要があります。
本記事では、サッカーシューズ種類から選び方を年齢・ピッチ・素材・プレースタイル別に分けて解説します。

TORIDENTEストライカースクール代表
比嘉 大夢(ひろコーチ)
関東と沖縄を拠点とする「TORIDENTEストライカースクール」の代表。SNS総フォロワー18万人。小学生からサッカーを始め、中学時代にはJ下部組織に所属。高校時代には選手権出場経験があるほか、プリンスリーグチーム内得点王・アシスト王を記録。これまでパーソナルレッスンで300名以上の小学生を指導実績あり。
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サッカーシューズの種類
サッカーシューズには、試合用や練習用など用途に応じた種類があります。ソールの形状やスタッド(突起)の素材によって、グリップ力や安定感が大きく変わるため、目的に合わせて選ぶことが大切です。
ここでは、サッカーシューズの種類を解説します。
- サッカースパイク
試合向けの設計 - トレーニングシューズ
普段の練習や移動時にも使える汎用タイプ
サッカースパイク
サッカースパイクは、主に試合や本格的な練習で使用されるシューズです。ソールにはスタッドと呼ばれる突起が付いており、地面をしっかり捉えることで高いグリップ力と安定性を発揮します。サッカースパイクは、スプリントや方向転換、急停止といった動作を素早く行えるのが特徴です。
ただし、スパイクは使用場所が限られており、基本的には天然芝・人工芝・土のグラウンド専用です。アスファルトや体育館などで履くと、スタッドが削れたり足首を痛めたりする恐れがあります。素材には、柔らかく足なじみの良い天然皮革や、軽量で耐久性に優れた人工皮革などがあり、プレースタイルによって合ったものを選びましょう。
トレーニングシューズ
トレーニングシューズは、日常の練習やウォーミングアップ、フットサルなど幅広いシーンで使える汎用性の高いシューズです。ソールにはスタッドがなく、平らなゴム底になっているため、アスファルトや体育館などでも安心して使用できます。スパイクのような強いグリップ力はありませんが、その分足への負担が少なく、長時間の練習にも向いているでしょう。
グラウンドでの基礎練習はもちろん、登下校や移動時にも使いやすい点が魅力です。アウトソールのパターンによっては、土や人工芝で使用できるモデルもあります。初心者や成長期の子どもにとって、まず最初に持っておきたい一足といえます。
【年代別】サッカーシューズの選び方
サッカーシューズは、年齢や足の成長段階によって選び方のポイントが変わります。成長期の子どもと大人では、重視すべきポイントやフィット感の基準がまったく異なるため、年齢に合わせて選ぶことが重要です。
ここでは、年齢別にサッカーシューズの選び方を解説します。
- ジュニア
成長に合わせてサイズ調整しやすいシューズ - 大人
プレースタイルと足型に合ったフィット感重視のシューズ
ジュニア|成長に合わせてサイズ調整しやすいシューズ
ジュニア向けのサッカーシューズは、成長期の足に合わせてサイズ調整しやすいシューズがおすすめです。子どもの足は短期間で大きく変化するため、サイズが小さいまま履き続けると、足指の変形や靴擦れの原因になることもあります。つま先に5〜10mmほどの余裕を持たせ、足幅にも無理のないシューズを選ぶとよいでしょう。
また、軽量で柔らかい素材を使用したモデルを選ぶと、足への負担を減らしながら自然なフォームを身につけやすくなります。マジックテープ式や柔らかい人工皮革など、着脱しやすいタイプも人気です。まずは快適に走り回れる履き心地を重視し、成長に合わせて定期的にサイズを見直しましょう。
大人|プレースタイルと足型に合ったフィット感重視のシューズ
大人がサッカーシューズを選ぶ際は、自分のプレースタイルと足型に合ったフィット感を重視することが大切です。シューズが緩いと踏ん張りが効かず、逆にきつすぎると足の疲労やマメの原因になります。プレー中の安定感と動きやすさを両立させるには、足全体にしっかりフィットしながらも、指先が自然に動かせる程度の余裕が理想です。
ポジションやプレースタイルによっても適したシューズは異なります。瞬発力やスピードを求める選手なら軽量タイプ、ボールコントロールを重視する選手なら柔らかいアッパー素材のモデルが向いているでしょう。また、足幅に合わせたサイズ展開も多いため、自分の足型を理解したうえで選ぶと快適にプレーできます。
監修者からのコメント

比嘉 大夢(ひろコーチ)
TORIDENTEストライカースクール
年齢によって、シューズ選びのポイントはまったく違います。成長期のジュニア世代は「サイズに余裕があること」と「軽くて柔らかい履き心地」が大切です。無理にきつい靴を履くと、フォームが崩れたり足の成長に影響が出たりすることもあります。大人の場合は、足型やプレースタイルに合わせたフィット感が勝負。軽さよりも安定感やホールド力を重視するといいですね。
【ピッチ別】サッカーシューズの選び方
サッカーシューズは、プレーするピッチの種類によっても選び方が変わります。芝・人工芝・土・体育館など、地面の硬さや摩擦の違いによって求められる機能が異なるため、環境に合わないシューズを使うとケガやパフォーマンス低下の原因になることもあります。
ここでは、ピッチ別にサッカーシューズの選び方を解説します。
- 天然芝(FG)
グリップ力と安定性を重視したシューズ - 人工芝(AG)
摩耗に強くクッション性に優れたシューズ - 土グラウンド
耐久性と安定感を兼ね備えたシューズ - 体育館・フットサルコート
滑りにくく軽量なシューズ
天然芝(FG)|グリップ力と安定性を重視したシューズ
天然芝でプレーする際は、地面にしっかりグリップできるスパイクを選ぶことが重要です。芝は柔らかく滑りやすいため、スタッドが長めで芝に深く刺さるタイプを選ぶと、足元の安定感が向上します。スタッドの本数が少なめのモデルは芝への引っかかりが良く、スプリントや急なターンの際にも体勢を崩しにくいでしょう。
特に、天然芝が湿っている環境ではスパイクのグリップ性能でプレーの質が変わります。雨の日や朝露の残るピッチでは、ブレード型スタッドなどのモデルがおすすめです。一方で、芝が乾いて硬い場合は、やや短めのスタッドを選ぶことで引っかかりすぎを防ぎ、足首への負担を軽減できます。
人工芝(AG)|摩耗に強くクッション性に優れたシューズ
人工芝でプレーする際は、摩耗への強さとクッション性を兼ね備えたシューズを選ぶことが大切です。人工芝は天然芝よりも地面が硬く、摩擦が強いため、通常のスパイクを使うとスタッドが早く削れたり、足や膝への負担が大きくなったりします。そのため、人工芝では「AG(Artificial Ground)」と表記された専用スパイクを選ぶとよいでしょう。
AGモデルはスタッドが短く本数が多いのが特徴で、地面への接地面積を増やすことで衝撃を分散し、長時間のプレーでも疲れにくくなっています。また、ソールにはクッション性の高い素材が使われているため、人工芝特有の反発の強さを和らげてくれます。頻繁に人工芝で練習する選手やクラブ活動中心の選手には、AG対応のシューズが最適でしょう。
土グラウンド|耐久性と安定感を兼ね備えたシューズ
土のグラウンドでプレーする場合は、耐久性と安定感を兼ね備えたシューズを選ぶことが重要です。土は硬くて摩擦が強いため、通常のスパイクではスタッドが削れやすく、滑りやすい環境では踏ん張りも効きにくくなります。そのため、ソールが丈夫でグリップ力の高い「HG(Hard Ground)」タイプのスパイクが適しています。
HGモデルは、スタッドが短めで本数が多く、地面への食いつきと安定性を両立しています。また、硬い地面からの衝撃を和らげるために、ソール全体の弾力性も重視されています。アッパー素材には、摩耗に強い人工皮革を採用したモデルが多く、練習量の多い選手にも長く使えるでしょう。学校や地域のグラウンドでプレーする機会が多い場合は、耐久性を優先して選ぶのがおすすめです。
体育館・フットサルコート|滑りにくく軽量なシューズ
体育館やフットサルコートなどの屋内でプレーする場合は、滑りにくく軽量なシューズを選ぶことがポイントです。屋内コートは地面がフラットで硬く、スパイクのようなスタッド付きシューズは使用できません。そのため、ソールが平らでグリップ性の高い「INタイプ」または「フットサルシューズ」を選ぶのが適しています。
インドア用シューズのソールはゴム素材でできており、床との摩擦を利用してしっかり止まることができます。方向転換や細かいステップを多用するフットサルでは、軽量で屈曲性に優れたモデルを選ぶと動きやすいでしょう。また、屋内の床は砂やほこりで滑りやすくなるため、定期的にソールを拭いてグリップを保つことも大切です。
監修者からのコメント

比嘉 大夢(ひろコーチ)
TORIDENTEストライカースクール
ピッチの種類によって、合うシューズは全然違います。天然芝では「芝を噛む感覚」が大事で、長めのスタッドが安定感を出してくれます。人工芝は硬くて摩擦が強いので、クッション性のあるAGモデルが快適ですね。土のグラウンドでは耐久性が命。HGタイプを選べば長く使えます。そして体育館やフットサルコートでは、滑らないグリップ力が最優先。シーンに合ったシューズを履くだけで、プレーの安定感やケガのリスクは大きく変わりますよ。
【素材別】サッカーシューズの選び方
サッカーシューズは、アッパー(甲部分)の素材によって履き心地やボールタッチの感覚が変わります。柔らかく足になじむタイプもあれば、軽量で扱いやすいタイプもあり、どの素材を選ぶかでプレーの質に差が出るでしょう。
ここでは、素材別にサッカーシューズの選び方を解説します。
- 天然皮革
フィット感とボールタッチを重視した素材 - 人工皮革
軽さと耐久性を両立した素材 - ニット素材
柔軟性と通気性に優れた素材
天然皮革|フィット感とボールタッチを重視した素材
天然皮革のサッカーシューズは、柔らかく足になじむ履き心地が魅力です。使用される素材にはカンガルーレザーやカーフレザー(牛革)などがあり、いずれも高い伸縮性とフィット感を備えています。履き込むほどに自分の足の形に沿って変化し、まるで素足感覚でプレーできるのが特徴です。
特に、繊細なボールタッチを求める選手やコントロールプレーヤーには最適でしょう。ボールを蹴ったときの感触がダイレクトに伝わるため、パスやトラップの精度を高めたい人にもおすすめです。ただし、水を吸いやすく変形しやすいため、使用後はしっかりと乾燥させてケアを行うことが大切です。
人工皮革|軽さと耐久性を両立した素材
人工皮革のサッカーシューズは、軽量で扱いやすく、耐久性にも優れているのが特徴です。素材が均一に加工されているため型崩れしにくく、雨や湿気の影響も受けにくい構造です。試合や練習で使用頻度が高い選手でも、シューズの劣化を抑えながら長期間使用できるでしょう。
また、天然皮革に比べてお手入れが簡単で、水拭きだけでも汚れを落としやすいのもメリットです。最近では、人工皮革の技術が進化しており、柔らかく足なじみの良い素材も増えています。軽さと耐久性を両立させたい選手や、天候を気にせずプレーしたい人にぴったりの素材といえます。
ニット素材|柔軟性と通気性に優れた素材
ニット素材のサッカーシューズは、靴下のように足を包み込むフィット感と、高い通気性が特徴です。伸縮性のあるニット構造により、足の動きに合わせて自然に形が変化するため、プレー中のストレスが少なく、軽やかな履き心地を実現します。長時間のプレーでも蒸れにくく、快適な状態を保てるのも魅力です。
また、アッパーとシュータンが一体化しているモデルも多く、足とシューズの一体感が生まれやすい設計です。素足感覚でプレーしたい選手や、スピードを重視する選手に向いているでしょう。ただし、天然皮革や人工皮革に比べると保護性はやや劣るため、フィジカルコンタクトの多いポジションでは注意が必要です。
監修者からのコメント

比嘉 大夢(ひろコーチ)
TORIDENTEストライカースクール
素材の違いで、履き心地もプレー感覚も本当に変わります。天然皮革は「足に吸いつくような感覚」で、ボールタッチを繊細に感じたい選手におすすめですね。人工皮革は耐久性が高く、天候を気にせず使えるのが強み。最近のモデルは柔らかさも進化していて、初めての一足にもぴったりです。そしてニット素材は、軽くて柔らかく素足感覚を求める選手に人気。自分のプレースタイルに合った素材を選ぶことで、パフォーマンスが一段上がりますよ。
【プレースタイル別】サッカーシューズの選び方
サッカーにおいては、プレースタイルに応じて適したシューズを選ぶことが重要です。求める動きや役割によって、重視すべき性能が異なります。
ここでは、プレースタイル別にサッカーシューズの選び方を解説します。
- スピードプレイヤー
軽量で加速力を引き出すシューズ - アジリティプレイヤー
素早い動きを引き出すシューズ - マルチプレイヤー
ボールコントロールに優れたシューズ
スピードプレイヤー|軽量で加速力を引き出すシューズ
スピードを武器とする選手には、軽量かつ反発力の高いシューズが適しています。スプリントや加速の瞬間に力を効率よく地面へ伝えるため、ソールには薄く硬めのプレートを採用したモデルが多く、推進力を最大限に引き出せます。また、アッパー素材には軽量な人工皮革やニットが使用されており、足への密着感を保ちながらも動きを妨げない構造が特徴です。
特にウイングやサイドバックなど、スピードを活かして相手を抜くプレーが多いポジションでは、1歩目の出だしの速さが勝負になります。軽さに加え、足全体のホールド感やグリップ性能にも注目し、地面をしっかり蹴り出せるモデルを選びましょう。
アジリティプレイヤー|素早い動きを引き出すシューズ
アジリティプレイヤーには、細かいステップや俊敏な方向転換を支えるシューズが適しています。スピードプレイヤー向けの軽量性に加え、安定感と柔軟性のバランスが重要です。ソールはグリップ力が高く、スタッドの配置が均一なタイプを選ぶことで、素早い切り返し時にも滑らずに体勢を保ちやすくなります。
アッパー素材には、柔らかく足の動きに追従する人工皮革やニット素材が好相性です。軽快な動きをサポートしつつ、ボールタッチの感覚も損なわない設計が理想的といえます。特にドリブラーや中盤でのボールコントロールを得意とする選手は、足の自由度が高いモデルを選ぶことで、より鋭い動きを発揮できるでしょう。
マルチプレイヤー|ボールコントロールに優れたシューズ
マルチプレイヤーには、安定感とボールコントロール性能を兼ね備えたシューズが適しています。攻撃と守備の両方に関わるポジションでは、軽量性やスピードよりも、正確なボールタッチと快適なフィット感が求められます。そのため、アッパーには柔らかく足なじみの良い素材を使用したモデルを選ぶとよいでしょう。
また、ソールは過度に硬すぎず、しっかりと地面を捉えられるタイプが理想的です。ミッドフィールダーやサイドハーフのように多方向へ動く選手には、適度なクッション性と安定性のバランスがパフォーマンスにつながります。
監修者からのコメント

比嘉 大夢(ひろコーチ)
TORIDENTEストライカースクール
プレースタイルによって、シューズに求める性能は大きく変わります。スピードタイプの選手なら「一歩目の速さ」を引き出せる軽量モデルが相性抜群です。細かい動きやドリブルを得意とする選手には、柔軟性がありグリップの効くタイプがおすすめですね。そして攻守どちらもこなすマルチタイプの選手は、安定感とボールタッチのバランスを重視するとプレーの幅が広がります。自分の得意な動きを引き出してくれる一足を見つけましょう。
サッカーシューズを選ぶ際のポイント
サッカーシューズを選ぶときは、見た目や価格だけでなく、プレー中の快適さや安全性にも注目することが大切です。どれほど高性能なモデルでも、足に合っていなければ十分な力を発揮できません。
ここでは、サッカーシューズを選ぶ際のポイントを解説します。
- サイズやフィット感をチェック
足にぴったり合うサイズを選ぼう - 軽量性をチェック
動きやすさを高めるために軽さにも注目しよう - グリップ力をチェック
地面をしっかり捉え、滑りにくい設計を確認しよう - 通気性をチェック
ムレを防げるか確認しよう - デザインをチェック
モチベーションを高めるお気に入りのデザインを選ぼう
サイズやフィット感をチェック
サッカーシューズを選ぶうえで、最も重要なのがサイズとフィット感です。足に合っていないシューズは、パフォーマンスを下げるだけでなく、靴擦れやマメなどのトラブルを引き起こす原因にもなります。つま先には5mm前後の余裕を持たせ、足幅や甲の高さも無理のないものを選ぶとよいでしょう。
特に成長期の子どもはサイズ変化が早いため、定期的にフィット感を確認することが大切です。また、大人の場合でもメーカーによってサイズ感が異なるため、実際に試着して足全体に均等にフィットしているかを確かめましょう。かかとが浮かず、指先が圧迫されないバランスが理想的です。
軽量性をチェック
軽量性は、スピードや俊敏な動きを求める選手にとって欠かせないポイントです。シューズが軽いほど足運びがスムーズになり、1歩目の出だしや加速動作をより速く行うことができます。特に、ウイングやサイドのポジションでは、軽さがプレー全体のキレを左右するといえるでしょう。
ただし、軽すぎるシューズは安定性や衝撃吸収性が低下する場合もあります。そのため、軽量性だけでなく足のホールド感やクッション性とのバランスも考慮することが重要です。自分のプレースタイルやポジションに合わせて、動きやすさと安定感の両立を意識した一足を選びましょう。
グリップ力をチェック
グリップ力は、スピードや切り返しの精度を左右する重要なポイントです。地面をしっかりと捉えられるシューズを選ぶことで、滑らずに安定したプレーが可能になります。特に、急な方向転換やスプリント、ストップ動作が多いポジションでは、グリップ性能の高さがパフォーマンスにつながります。
グリップ力は、ソールの形状やスタッドの配置によって大きく変わります。芝・人工芝・土など、ピッチの種類に合わせて最適なタイプを選ぶことが大切です。例えば、天然芝では長めのスタッド、人工芝では短く本数の多いスタッドが適しています。足元の安定感を高めたいなら、グリップ性能を最優先に考えて選びましょう。
通気性をチェック
通気性は、快適なプレーを維持するために欠かせないポイントです。シューズ内が蒸れると、足が滑りやすくなったり、マメや臭いの原因になったりします。特に夏場や長時間のトレーニングでは、通気性の高いモデルを選ぶことで快適さが大きく変わるでしょう。
最近では、メッシュ構造やニット素材を採用したシューズが増えており、熱を逃がしながら軽量性も確保しています。また、人工皮革モデルでも通気孔や内側の素材を工夫したものが多く、履き心地が格段に向上しています。シューズを選ぶ際は、デザインだけでなく風通しの良さにも注目して選ぶことが大切です。
デザインをチェック
デザインは、サッカーシューズ選びにおいて意外と大切なポイントです。お気に入りのカラーやデザインのシューズを履くことで、モチベーションが上がり、自然とプレーにも集中しやすくなります。見た目の好みは個人差がありますが、自分のスタイルやチームカラーに合った一足を選ぶと、気分も高まりやすいでしょう。
最近では、ブランドごとに個性が際立つデザインが増えており、機能性とビジュアルの両立も進んでいます。特にジュニア選手にとっては「履きたい」と思える見た目が練習の継続にもつながります。プレーの質を支えるのはもちろん、気分を高めてくれるシューズを選ぶことも、サッカーを楽しむうえで大切です。
【価格別】サッカーシューズおすすめ12選
ここからは、価格別にサッカーシューズのおすすめを紹介します。
【1万円以下】サッカーシューズおすすめ4選
コストを抑えつつ、しっかりとした性能を求めるなら、1万円以下のサッカーシューズがおすすめです。近年は手頃な価格帯でも、軽量性・耐久性・グリップ力に優れたモデルが増えており、初めての一足としても十分な品質を備えています。
ここでは、1万円以下でおすすめなサッカーシューズを紹介します。
- MIZUNO|ミズノアルファ SELECT
軽量で足なじみが良く、履き心地の柔らかさが特徴 - MIZUNO|モナルシーダ NEO III SELECT Jr
ジュニア向けに設計された安定感のある万能モデル - New Balance|442 Team HG
クラシックなデザインと高いフィット感を両立した一足 - adidas|コパ アイコン ジャパン HG/AG
柔らかな素材でボールタッチに優れた高コスパモデル
MIZUNO|ミズノアルファ SELECT
MIZUNOの「ミズノアルファ SELECT」は、軽量性とフィット感を両立させた人気モデルです。上位モデルの設計思想を受け継ぎながら、より手頃な価格で高いパフォーマンスを発揮できるよう作られています。アッパーには柔軟性のある人工皮革を採用しており、足へのなじみが良く、初めてスパイクを履く選手でも違和感なく使えるでしょう。
また、ソールはグリップ力と安定感のバランスが取れており、土・人工芝どちらのピッチでも安定した動きを発揮できます。軽さと耐久性を兼ね備えた設計のため、練習量の多い学生や部活動にも最適です。価格以上の履き心地と品質を求める人におすすめの一足です。
MIZUNO|モナルシーダ NEO III SELECT Jr
MIZUNOの「モナルシーダ NEO III SELECT Jr」は、成長期の子どもの足に合わせて設計されたジュニア向けの人気モデルです。柔らかく軽量な人工皮革を採用しており、初めてのスパイクでも足に負担がかかりにくいのが特徴です。履き口まわりにはクッション性を持たせ、長時間の練習でも快適なフィット感を維持できます。
ソールは土のグラウンドでもしっかりグリップする設計で、安定したステップや方向転換を実現できます。また、広めの足型に対応しているため、締めつけ感が少なく自然な履き心地です。サッカーを始めたばかりの子どもや、練習量が多いジュニア選手におすすめの一足といえます。
New Balance|442 Team HG
New Balanceの「442 Team HG」は、クラシックなデザインと高いフィット感を両立したバランス型スパイクです。天然皮革のような柔らかい人工皮革を採用しており、ボールタッチの感覚をしっかりと感じ取れる仕様になっています。足全体を包み込むようなホールド感があり、プレー中の安定性にも優れています。
また、ソールには土や人工芝などの硬いグラウンドに対応したHG仕様を採用。スタッド配置は安定感とグリップ力の両立を意識して設計されており、スプリントやターンでもしっかりと地面を捉えます。クラシックな見た目ながら、機能性も高く、初心者から中級者まで幅広く使える一足です。
adidas|コパ アイコン ジャパン HG/AG
adidasの「コパ アイコン ジャパン HG/AG」は、柔らかいフィット感と繊細なボールタッチを重視したモデルです。日本人の足型に合わせて設計されており、土・人工芝のどちらにも対応する万能スパイクとして人気があります。アッパーにはしなやかな人工皮革を使用しており、履いた瞬間から足に馴染む快適なフィット感を実現しています。
ソール部分は安定性と推進力のバランスに優れており、スプリントや切り返しの動作でもブレにくい設計です。また、耐久性が高く、毎日の練習にも適した強度を備えています。クラシックなデザインながらも、機能性とコストパフォーマンスを兼ね備えた一足で、部活動やスクール用としてもおすすめです。
【1〜2万円】サッカーシューズおすすめ4選
より高いパフォーマンスを求める選手には、1〜2万円クラスのサッカーシューズがおすすめです。この価格帯になると、素材や構造の精度が上がり、フィット感・軽量性・グリップ力などが向上します。練習から試合まで幅広く使える品質を備えており、部活動やクラブチームで本格的にプレーする選手に最適です。
ここでは、1〜2万円でおすすめなサッカーシューズを紹介します。
- MIZUNO|サッカースパイク モナルシーダNEO III PRO
柔らかなフィット感と安定した蹴り心地が魅力 - アシックス|DS LIGHT PRO WIDE
ワイド設計で足幅が広い選手にも快適な履き心地 - プーマ|フューチャー 7 アルティメット FG/AG
自由なフィット感と高いグリップ力を兼ね備えたモデル - ナイキ|ファントム GX 2 プロ
精度の高いボールコントロールを実現する最新設計
MIZUNO|サッカースパイク モナルシーダNEO III PRO
MIZUNOの「モナルシーダNEO III PRO」は、柔らかさと安定感を兼ね備えたバランス型スパイクです。日本人の足型に合わせた設計で、足幅が広い選手でも快適にフィットします。アッパーにはマイクロファイバー人工皮革を採用し、天然皮革に近い柔らかさと優れたフィット感を実現。繊細なボールタッチを求める選手にも向いています。
ソールは軽量ながら耐久性が高く、スプリント時の蹴り出しや方向転換を安定して支えます。HG仕様のため、土や人工芝のグラウンドでもしっかりとしたグリップを発揮。上位モデルに匹敵する履き心地を備えながら価格を抑えた、コストパフォーマンスの高い一足です。
アシックス|DS LIGHT PRO WIDE
アシックスの「DS LIGHT PRO WIDE」は、足幅の広い選手でも快適に履けるワイド設計のスパイクです。アシックスならではの日本人の足型に合わせたフィット感が特徴で、長時間のプレーでも圧迫感を感じにくく、自然な履き心地を保てます。アッパーには柔軟性のある人工皮革を採用しており、足の動きにしなやかに追従します。
ソールは軽量性と安定性を両立しており、俊敏な動きや切り返しの際も足元のブレを抑えてくれます。また、グリップ力の高いHG仕様で、土や人工芝でも安定した蹴り出しが可能です。軽さ・フィット感・耐久性のバランスが非常に良く、部活動や社会人リーグなど幅広い層に支持されている万能モデルです。
プーマ|フューチャー 7 アルティメット FG/AG
プーマの「フューチャー 7 アルティメット FG/AG」は、足を包み込むようなフィット感と高いグリップ力を兼ね備えたハイパフォーマンスモデルです。特徴的なのは、シューレース構造とニットアッパーを組み合わせた「FUZIONFIT360」システム。足の形状に合わせて自在にフィットし、まるで素足でプレーしているかのような一体感を生み出します。
また、FG/AG対応ソールは天然芝・人工芝の両方で優れた安定性を発揮。スタッド配置は推進力と方向転換のしやすさを考慮しており、スピードとアジリティの両立を可能にしています。軽量で柔軟性にも優れ、スピードプレーヤーやドリブラーに最適な設計です。デザイン性も高く、機能とスタイルを両立させたい選手におすすめの一足です。
ナイキ|ファントム GX 2 プロ
ナイキの「ファントム GX 2 プロ」は、精度の高いボールコントロールと安定したフィット感を両立したモデルです。アッパーには、ナイキ独自の「Gripknit(グリップニット)」素材を採用しており、ボールが足に吸いつくようなタッチ感を実現。シュートやパスの際にも、狙った方向へ正確にボールを運びやすい構造です。
また、非対称のシューレース配置によって、ボールコンタクトエリアを広く確保。トラップやコントロール時にムラのない接地感を得られます。ソールは軽量かつ反発性が高く、スプリント時の推進力を高めながら、安定したステップワークをサポートします。精密なプレーを追求する選手や、攻撃的なポジションの選手に最適な一足です。
【2万円以上】サッカーシューズおすすめ4選
トップレベルのプレーを目指すなら、2万円以上のハイエンドモデルを検討するとよいでしょう。このクラスのシューズは、プロ選手や競技志向の選手向けに設計されており、軽量性・フィット感・反発性など、あらゆる性能が高次元で融合しています。
ここでは、2万円以上のおすすめサッカーシューズを紹介します。
- ナイキ|マーキュリアル スーパーフライ 10 エリート
爆発的な加速力を引き出すスピードプレーヤー向けモデル - アシックス|DS LIGHT X-FLY 5
軽さと安定感を両立した日本人仕様のハイパフォーマンスモデル - adidas|コパ ピュアⅢ アルファスキン エリート HG/AG
足との一体感と繊細なボールタッチを追求したハイエンドモデル - MIZUNO|ミズノアルファII JAPAN
日本製ならではのフィット感と職人仕上げの高品質スパイク
ナイキ|マーキュリアル スーパーフライ 10 エリート
ナイキの「マーキュリアル スーパーフライ 10 エリート」は、スピードを極限まで追求したトップモデルです。アッパーにはナイキ独自の「FlyTouch Plus」素材を採用し、軽量で柔軟性がありながらも安定したフィット感を実現しています。足首部分にはDynamic Fitカラー(履き口一体型のニット構造)を搭載し、足とシューズの一体感を高める設計です。
ソールプレートには「Air Zoomユニット」を内蔵しており、地面からの反発力をダイレクトに蹴り出しへ変換。瞬発的な加速やスプリントを支える高い推進力を発揮します。軽さ・反発力・グリップのすべてが融合したモデルで、ウイングやフォワードなど、スピードを武器に勝負する選手に最適な一足です。
アシックス|DS LIGHT X-FLY 5
アシックスの「DS LIGHT X-FLY 5」は、軽量性と安定感を極めたハイエンドモデルです。アッパーには、しなやかで足なじみの良い「カンガルーレザー」を採用し、ボールタッチの繊細さと快適なフィット感を両立。履いた瞬間から足に吸い付くような感覚を得られます。さらに、ヒール部分の補強構造により、安定したステップと高いサポート性を実現しています。
ソールには軽量樹脂プレートを使用し、スプリント時の推進力と柔軟な屈曲性をバランスよく両立。地面へのグリップ力も強く、方向転換やストップ時の安定感にも優れています。日本人の足型に合わせたワイド設計で、長時間のプレーでも疲れにくいのも特徴です。トップレベルの試合環境でも信頼できる一足といえます。
adidas|コパ ピュアⅢ アルファスキン エリート HG/AG
adidasの「コパ ピュアⅢ アルファスキン エリート HG/AG」は、足との一体感と繊細なボールタッチを追求したハイエンドモデルです。アッパーには高品質なカウレザーとアルファスキン素材を組み合わせており、柔らかさとフィット感を両立。履いた瞬間から足に吸い付くような感覚を得られ、まるで素足でボールを扱っているような自然なタッチを実現します。
さらに、HG/AG対応のソールプレートは安定性と軽量性に優れており、土・人工芝どちらのピッチでも高いパフォーマンスを発揮します。スタッド配置は蹴り出しや方向転換のしやすさを考慮して設計され、足への負担を軽減。コントロール重視の選手や、丁寧なプレーで試合を支配したい選手に最適なモデルです。
MIZUNO|ミズノアルファII JAPAN
MIZUNOの「ミズノアルファII JAPAN」は、日本製ならではの精密な設計と高いフィット感を誇るトップモデルです。ミズノの自社工場で丁寧に仕上げられており、素材選びから縫製まで一切の妥協がありません。アッパーには柔らかく上質な人工皮革「Engineered Fit Woven」を採用し、軽量でありながらも足全体を包み込むような安定した履き心地を実現しています。
さらに、ソールには軽量かつ反発性に優れたナイロン素材を使用し、スプリント時の加速力を最大限に引き出します。スタッド配置は日本のグラウンド環境に合わせて設計されており、土・人工芝どちらでも高いグリップ力と安定性を発揮。まさに「日本人プレーヤーのための究極の一足」といえる完成度で、トップレベルのプレーを支える信頼性の高いスパイクです。
【まとめ】自分に合ったサッカーシューズを選ぼう
サッカーシューズは、見た目が似ていても構造や素材、対応ピッチによって性能が大きく異なります。自分の足に合わないシューズを履くと、動きが制限されたりケガのリスクが高まったりするため、フィット感や使用環境に合った一足を選ぶことが重要です。
年齢・プレースタイル・グラウンド環境・素材といった視点から、自分に最適なモデルを見極めることで、プレーの安定感やボールタッチの精度が格段に向上します。価格帯によっても性能や履き心地は異なりますが、最も大切なのは「自分の足に合うかどうか」です。快適にプレーできるシューズを選び、サッカーの楽しさを存分に味わいましょう。

